どんなときにかぶるのか?かぶっていると失礼にあたる場合は?といった質問もよくあります。
普段は洋服と同じに考えて下さい。正装の場合は、男性も女性も帽子を着用することになっています。しかしいま「正装」をする場面に出会うことは皇室の行事に参加する、とかパーティーでも、しきたりのある地区などでない限り、必要とされていません。
たしかに帽子は歴史とともに変化しており、様々な風習や文化をふまえたもの。細かくいえばいろいろありますが、「正装」が必要なイベントに参加する場合は、必ず主催者側に洋服などを含めてアドバイスを受けるといいでしょう。
女性の場合は、大きな帽子でもドレスアップの一部として考えられているので、あらたまった場面や挨拶の時でも脱ぐ必要がないこともあります。
ただ大きな帽子といっても、麦わら帽子などカジュアルなものは、脱がなければいけません。洋服とのコーディネイトもありますから、あらたまった場所にカジュアルな麦わら帽で行く人はいないともいますが・・・。
ドレスアップして大きな帽子をかぶるといって思い浮かぶのが、映画「マイ・フェア・レディ」のオードリーヘップバーンが競馬に行くシーン。そういったドレスアップした時の移動は、当然車かもっと時代が古いと馬車で移動です。帽子をかぶったまま電車に乗ると、まわりの人に迷惑な場合がありますから、いちおう気をつけて、時には箱に入れて持つのもいいですね。
男性は、基本的に挨拶の時は帽子はぬいだほうがいいと思います。
帽子の取り方や取ったときの持ち方もセンスが伺えますね。ハンチングタイプのバイザーのあるものはバイザーをもって脱ぎます。ハット型の場合はブリムを、一部ソフトハットタイプのクラウンにへこみがあるものはへこみをもって脱ぎます。これは、ハーフリーボガードが映画の中でよくやっているので参考にするといいでしょう。
そしてここからは、洋服と同じくTPOが今でもはっきり残っているウェディングと喪の2つを紹介します。
ウェディング
結婚式ではベールをしたい、と思っている方も多いことでしょう。華やかなウェディングドレスであれば、帽子やベール、ヘッドドレスも素敵なものをしたいと思うのは当然ですよね。ウエディングで新婦の方が参考になるものをいくつかあげます。
ベールは白いチュールが2枚になっているもので、1枚は後ろに、もう一枚はフェイスベールです。フェイスベールは式場に入ってくるときは顔を隠していて、お式の誓いのキスの時に新郎が持ち上げます。そして式場を出る時には2枚とも後ろに持ってくるので、新婦の顔を拝見することができます。式での感動シーンには、ベールは大変重要な役割を果たしますね。
白い帽子にお花やチュールをつけた、ウェディングハットも素敵です。ベールのみが一般的ですが、ベールだけだとかなりシンプル。ティアラやヘッドドレスをつけ、その後ろにベールをすることも多いのです。
長いトレーンをひくベールというのは、初めから後ろになっているベールで、高貴な方ほど長いものをするそうです。イギリスのロイヤル・ウェディングを思い浮かべていただくと、わかりやすいでしょう。
お式の場合、長いベールはブライズメイドや介添えの方に裾をもっていただいたり、お手伝いしていただいたりするものです。自分ひとりで動けるものではありませんから、式の後にそのままパーティーをする場合など、あまり長いと動きにくいので注意が必要です。その場合長いベールはお式の時だけで、そのあとはヘッドドレスだけにすることもできますし、別のドレスに着替えらても合わせたいという方もあるでしょう。
いずれにしても、どんなベールやハットにするかは、ウェディングドレスの試着時に全体のバランスを考えてください。私もウェディングのヘッドドレスやベールを作ることがあります。その場合、ウェディングドレスをみせていただいたり、お式の場所や進行時間などいろいろなことを伺ったり、話し合いの中でデザインを決めます。
ウェディングで身につけるものは、描いている夢があると思うのです。できるだけその夢を実現し、素敵なウェディングの日になるお手伝いができればと思っています。
喪
喪の正装にも帽子は登場します。現在ではベールや帽子などまで揃えることはなかなかないかと思いますが、喪の黒いベールや小さな黒いトークが主流です。
喪の場合は悲しみを表すためのものなので、服装と同様で黒や濃い紺などで光沢のない素材をつかった控えめなものになります。特に教会でのお葬式で被られることが多く、皇室でも被られています。
映画「風と共に去りぬ」では、スカーレットが喪中なのにダンスをするシーンで黒のベールがついたヘッドドレスを着用しています。
喪の黒いベールは、親族に近いほど長いといわれています。
ベーシックなものでは、目を隠すくらいの短めのベールがついたトークがあります。これは普通の帽子専門店で売っています。購入しやすいですし、かぶりやすいものなのでおすすめです。トークは小さいものなので、帽子以上にどのあたりでかぶるかによって印象がかわります。トークはかぶるというよりも、のせるような感じなので、普段被られたことかせないと、安定せず不安な感じがするかもしれません。ご挨拶の時にコロンと落ちてしまっては大変ですから、帽子の中にはだいたいコームやゴムがついています。ヘアピンなどもつかって髪型にあわせてしっかりと着用してください。
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